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ボルソナロ前大統領が受け取った贈答品は9,158点

 ブラジルのメディア31日付によると、連邦警察は、ボルソナロ前大統領が外国から受け取った高価な贈り物はこれまで知られていた数よりも多い18点と発表しました。ジョルナル・ナシショナル紙入手のリストによると、貴重品18点のうち5点は、ブラジリアにある元F1ドライバーネルソン・ピケの農場に保管されているといいます。

 ボルソナロ前大統領が受け取った贈答品のリストは大統領府歴史文書局が整理したもので、1,909ページにも及んでいます。それによると、前大統領が4年間の在任中に受け取った贈答品は9,158品目もあり、キャップやTシャツから、時計、宝石、彫刻などの高額品まで多岐にわたっています。歴史文書局で記帳される前にボルソナロ氏は、ナイフ、ボウル、モンブランの特別版ウォルト・ディズニーのペンなど要求したものもあります。

 捜査当局は、歴史文書局に価値が高いと思われる18品目について説明を求め、このうち高級時計など10点が3月、連邦監査裁判所の返還命令で返還されたことを確認しました。連邦警察は、これらの品々は一旦米国で売却されたが、その後回収されたと結論づけています。

 ボルソナロ前大統領の弁護側は、連邦警察が言及した贈り物が実際にネルソン・ピケの農場の倉庫にあるかどうかを調査すると話し、パテック・フィリップの高級時計の存在は知らなかったと述べています。また、宝石事件でボルソナロ前大統領夫妻は捜査当局の調べに沈黙を続けています。