中南米の最新情報

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「おやすみなさい、シンデレラ詐欺」犯を逮捕=サンパウロ=

 ブラジルのメディア19日付によると、サンパウロ警察は州内の高齢者を騙し、金品を強奪していた43歳の女性を逮捕しました。同時に、彼女の元夫と彼女の24歳の娘も、被害者の口座を操作して金を奪った疑いで逮捕しました。

 今回の犯罪は、犯人が高齢者を騙す手口から「おやすみなさい、シンデレラ詐欺」と呼ばれていました。捕まった女性はソーシャルネットワークやインターネットを介して高齢者との交際に関心を持っているかのように装い、近づきました。頃合いを見て高齢者の家を訪問、世間話をしながら高齢者に薬を飲ませ、寝入ったところで金品を奪うという手口でした。

 犯人はサンパウロ市のほか州内の3市で犯行を重ねていました。サンパウロ市内の69歳になる被害者には、ソーシャルメディアでミケーレと自己紹介し、デートをしたいと近寄ってきました。自宅を訪問した女とは「娘、孫などについて会話」をし、いつの間にか眠り、「目が覚めたときはベッドの下にいた」と証言しています。

 被害者が眠らされている間に女はクレジットカードを盗み、ハイパーマーケットでストーブを購入したりしていました。

大サンパウロ圏に寒波襲来で死者も

 ブラジルのメディアによると、サンパウロ都市圏のマウアー市で18日早朝、ホームレスの男性が死亡しているのが発見され、警察に通報されました。遺体は法医学研究所で調べが続いており、正式な発表はまだされていません。ただ死亡は、この日サンパウロ市周辺は最高気温が12.3度という5月にしては寒く、遺体には暴力の痕跡もないことから、寒さが原因と見られています。

 国立気象研究所のデータによると、サンパウロ市のこの日は最高気温が12.3度と測定が始まった1961年以来、5月としては最低の気温でした。サンパウロダウンタウンの歩行者は厳しい寒さと強風に煽られ、低温で電車のドアとブレーキシステムが故障した車両もありました。

 マウアー市は寒さに直面したホームレスの人々を避難所に連れていくための活動を開始しています。17日夜は合計38人のホームレスが収容されました。

国境の町でパラグアイの市長が銃撃される

 ブラジルのメディアによると、パラグアイのホセ・カルロス・アセベド市長(53歳)が17日、ブラジルとの国境の町ペドロ・フアン・カバジェロ市で銃撃されました。アセベド市長はパラグアイの病院に搬送されましたが、深刻な状態ということです。

 現場はブラジルのポンタポラン市(南マットグロッソ州)に隣接するパラグアイの町です。アセベド市長はペドロ・フアン・カバジェロ市庁舎を出て車に乗り込んだところを犯人に銃撃されました。車には10発もの弾の跡がありました。

 ペドロ・フアン・カバジェロ市では同日、バイクに乗った男にパラグアイ人2人が銃撃され、死亡する事件が起きていました。当局はこの事件との関連も含め捜査中です。

コロンビア人夫妻を麻薬容疑で逮捕=レシフェ空港=

 ブラジルのメディアによると、連邦警察はレシフェ空港で13日、コロンビアからスイスへ向かっていたコロンビア人夫妻(46歳と44歳)のスーツケースから6.5キロのコカインを発見し逮捕しました。15日になり、妻は犯罪に関与していないことが明らかになり、コロンビアへ戻されました。

 逮捕したきっかけは、連邦警察が職務質問の答えに不信を持ったことです。夫妻を別室で尋問してスーツケースを調べたところ、スーツケースの裏布を剥がしたところからコカインが出てきました。スーツケースは二重底になっていました。

 逮捕された夫は、コロンビアのメデジンでバッグを受け取ったと告白し、「コカインをスイスまで運べば、1バッグあたり5,000ドルを受け取ることになっていた」と供述しました。

 連邦警察はレシフェ空港で、今年の初めから9回の麻薬の押収を行っています。 2022年だけで35キロのコカインと21.6キロのマリファナが押収されました。同時に麻薬関係で7人の女性と4人の男性が逮捕されています。

ブラジルのコロナ死者が減少続く

 ブラジルのメディアコンソーシアム13日の調査によると、過去24時間に新型コロナで130人が死亡し、パンデミックが始まってから合計死亡者が664,830人になりました。過去7日間の死亡者移動平均は98人で、14日前比べ変動は23%減少し、死亡者は減少傾向にあります。

 一方、24時間に確認された感染者は26,321人で、これまでの感染者合計は30,662,493人になりました。過去7日間の移動平均は17,537人で、14日前比べ 21%の増加、感染者は増加傾向にあります。

 州別で死亡者を見ると、パラナ、サンパウロなど6州で増加し、バイア、アマパなど5州で横ばい、トカンティンス、リオなど14州で減少しています。

プエルトリコ近くで難破、11人死亡

 ブラジルのメディアによると、12日にプエルトリコの近くでハイチとドミニカ共和国の不法移民と思われる69人を乗せた船が遭難し、11人が死亡、31人が救助されました。船の遭難が判った数時間後から米国沿岸警備隊、ドミニカ海軍、プエルトリコ警察などがヘリコプターと巡視船などで救助にあたりました。

 警察のヘリコプターが難破した船の残骸を確認するとともに、海上に投げ出され漂流している人たちの救助活動をしました。救助にあたった米国沿岸警備隊によると、漂流者は救命胴衣を着ていなかったということです。

 船が遭難したのはプエルトリコのデセチュオ島北約18キロの地点でした。デセチュオ島は、ドミニカ共和国プエルトリコを隔て、カリブ海と大西洋を結ぶラモナ海峡にある無人島です。

ルラ元大統領、政府支出に上限は設けない

 ブラジルのメディアによると、10月の大統領選挙に出馬予定のルラ元大統領は11日、訪問先のミナスジェライス州ジュイス・デ・フォラ市で「私が当選すれば、政府の支出に上限は設けない」と述べ、「経済を成長させることで、相対的に予算を削減したのと同じ効果を得る。こうすれば、将来の債務は増えない」と指摘しました。

 ルラ氏は同地の大学でスピーチしたもので、「支出の上限を下げたとしても、国の借金を減らすことにはならない。教育という有益な資産には投資するべきだ。教育への投資はすぐに成果は出ないが、教育投資は見返りを求めて行うべきではない」と語りました。

 支出の上限はテメル政権で作成されたもので、2017年から20年間は、連邦による公共支出と投資を増やすことはできません。このため政府の支出はインフレ調整が行われるのみで、実質的な伸びは見られません。ルラ氏はこの事に触れ、「上限は設けず、経済成長を図る」と表明したものです。

オンラインショッピングに潜む盲点

 ブラジルのメディアによると、インターネットで携帯電話を購入したサンパウロに住む男性が、携帯電話の代わりにコンデンスミルク1箱が送られてきたと怒っています。

 彼がコンデンスミルクを受け取ったのは9日で、電話購入先のアメリカナス社となかなか連絡がつかず、ソーシャルメディアで一部始終を公表しました。投稿が口コミで広まった後、会社が彼に「11日には携帯電話を送る」と連絡してきました。同社は、今回の詳しい事情を社内で調査しているとのコメントも出しています。

 ネットユーザーには同様の問題を経験したという人が沢山います。そのうちの1人は、携帯電話を購入し、代わりに固形せっけんを受け取ったと話しています。また、インターネットでiPhoneを約9,000レアルで購入したのに、iPhoneの代わりに2箱のクリームを受け取った人もいます。

 SP Proconの調べによると、今年3月までにオンラインショッピングに関して消費者から寄せられた苦情は、実に128,000件にも上るとしています。

エクアドル刑務所で暴動、43人死亡

 ブラジルのメディアによると、エクアドルの刑務所で暴動が起きた9日、収容者が少なくとも43人死亡し、数十人が負傷しました。当局は、暴動で112人の囚人が逃走したとしています。直接の原因は、裁判所が別の刑務所から囚人を移してきたことと指摘されています。

 暴動はサントドミンゴ市のベラビスタ刑務所で囚人同士の争いから始まり、当局は争いを止めるため兵士を動員しました。同国内務大臣は「反乱はギャング団の一方が移されてきた別派閥のギャンダグを襲撃したことから始まった」と説明しています。裁判所の命令で別の刑務所から別派閥の囚人を移送してきたのが直接の原因のようです。

 犠牲者のほとんどは刺し傷で死亡しましたが、刑務所の近くに群がっていた囚人の親戚の一部が逃げようとして警官に撃たれたとの情報もあります。当局は刑務所内でライフル、ピストル、手榴弾、弾薬を発見したと発表しています。

 暴動のもう一つの要因に、刑務所の過密状態が指摘されています。暴動の起きたベラビスタには収容人数を500人上回る1,700人が収監されていました。過密状態は全国的で、国内65の刑務所で30,000人を収容できますが、現実には35,000人が収容されています。

 エクアドルは街頭での暴力、麻薬密売の増加に直面しており、政府は6月末まで、グアヤス、マナビ、エスメラルダスの各州に非常事態を宣言しています。

離婚してもペットの扶養義務はある

 ブラジルのメディア8日付によると、離婚した妻がそれまで夫婦で世話をしていた4匹のペットの養育費月額500レアルを要求していた裁判で3日、サンパウロ裁判所はそれを認め500レアルを支払うよう命じました。不服の元夫は上級裁判所に上訴、裁判は続くことになりました。

 この件についてルイス・ガマ研究所の弁護士は、「この問題は、ブラジルだけでなく世界の司法機関でもよく議論されている。家族を構成する絆は愛情であり、人間と家畜の間にも存在する。これまでの伝統的な考え方を変える必要があるだろう。この判決は、同様の事件の前例となり、家畜の保護を強化することに繋がる」と説明します。

 要は、離婚することになった場合、子どもと同じくペットの扶養義務も生じるということになるようです。