中南米の最新情報

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ブラジル大統領一行、5日間隔離

 ブラジルのメディアによると、ブラジル大統領府は22日、国連総会出席のためニューヨーク入りしていたボルソナロ大統領一行は5日間隔離される、と発表しました。ニューヨークでケイロガ保健大臣の新型コロナ感染が明らかになり、同大臣との濃厚接触者として隔離、検査を受けます。

 ボルソナロ大統領と代表団のメンバーは週末に検査を受け、陰性であれば隔離から解放されますが、国家衛生監督庁(アンビサ)は「代表団も14日間の隔離が望ましい」としています。このため隔離から解放されても14日間は医師の監視が続きます。陽性のケイロガ保健大臣は米国のホテルに隔離され,米国に残っていいます。

ケイロガ保健相がニューヨークで新型コロナ感染

 ブラジルのメディアによると、保健省は21日、マルセロ・ケイロガ保健相が新型コロナに感染していると診断され、ニューヨークで14日間隔離されると発表しました。保健相は19日に第76回国連総会に代表団の1人として参加のためボルソナロ大統領と一緒の飛行機でニューヨークへ出発していました。

 20日、保健相は代表団と一緒にニューヨーク市を観光、 ソーシャルメディアに投稿されたビデオによると、保健相はニューヨークのブラジル人による抗議に猥褻なジェスチャーで応えたとされています。

 保健相はすでに2回のコロナウイルスワクチン接種していました。

ブラジルのコロナ禍、やや増加に転じる

 ブラジルのメディアコンソーシアム20日の新型コロナ状況調査によると、累積死亡者が591,034人に達し、1日の死者248人でした。この結果、過去7日間の移動平均死亡者数は557人になり、7日連続で500人を超えました。 14日前の平均と比較すると6%増で、22日間連続して減少した後、横ばいになりました。

 一方、累積感染者は21,234,372人で、1日の感染者は2,389人(セアラ州が誤りがあったとして統計を削除しており正確ではない)でした。 過去7日間の移動平均は1日あたり32,758人で、2週間前と比べ 71%増になり、上昇傾向を示し始めています。

 主な州の死者を見ると、リオデジャネイロ州では増加、サンパウロ州パラナ州は横ばい、ブラジリアなどで減少しています。ワクチンは1回目が66.62%,2回目が38.05%、ブースターも0.16%に接種されました。

ペレの病状,一時悪化

 ブラジルのメディアによると、結腸腫瘍除去手術を受けたサッカーのペレが17日に病状悪化が伝えられ心配されましたが、胃食道逆流症治療で集中治療室にある機械を使用するためにICUに一時的に入ったもので、回復基調に問題ないと判りました。医師も「問題ない」としています。

 ペレは17日の夜明けに短時間の呼吸不安定を示し、予防策として集中治療室(ICU)に移送されました。状態が安定した後、半集中治療室に移されました。彼は現在は安定しており、回復基調にあります。

 ペレの娘のケリーさんが17日、ソーシャルネットワークに投稿、「父は少し後退したが、それ以上に前進した」とコメントしました。ペレもファン向けに「順調に回復している」とメッセージを出しました。

南米でコロナ感染者が急減する理由

 ブラジルの18日付メディアによると、南米とブラジルは新型コロナが急激に減少しています。減少の原因は科学者も説明がつかないとしていますが、幾つかの手がかりを掴んでいるようです。

 6月中旬、世界各地では新型コロナの新しい感染者数が減少し始めていましたが、南米各国はパンデミック震源地になりつつありました。一人当たりの死亡率が最も高い世界10カ国のうち7カ国がこの南米地域でした。南米は世界人口のわずか5%ですが、一人当たりの死亡率は世界平均の8倍に達していました。

 ところが南米地域では、7月以降、感染者数が減少し始め、パンデミックが抑制されているように見える地域になりました。オックスフォード大学の調査では、9月の第2週は、人口10万人あたりの感染者の週平均は英国で52例、米国で43例でしたが、ブラジルでは8例、アルゼンチンでは6例、コロンビアでは3例でした。

 感染者数の急激な低下について、米国のジョンホプキンス公衆衛生大学院医療システムの研究者は「完全に安心出来る状態ではないと思う。感染者が減少したのは初めてではなく、数週間後、新しい感染の波が現れている。問題が解決されたわけではない」と指摘、「インドでは感染者が大幅に減少した後、デルタ変異株が出現、増加に転じた」と警告しています。

 感染の専門家は、減少原因の幾つかの手がかりを指摘します。「一つは予防接種。南米諸国ではワクチン接種が加速し、ウイルス感染を抑制した可能性がある。と同時に、自然感染よって多くの人が免疫を獲得した可能性も否定できない」としています。最近コロンビアの12の都市で実施された調査によると、ここに住む人の89%がすでにコロナウイルスに感染した可能性が指摘され、免疫獲得で感染率が減少している」と考えいます。

 ただ、専門家は「南米にはデルタ、ガンマ、ミューといったような新しい変異株が出現する可能性があり、油断は出来ない」とも指摘しています。

ボルソナロ政権の支持率22%

 新聞「FolhadeS.Paulo」のウェブサイトで16日に発表された「ダッタフォーリャ」の世論調査によると、ボルソナロ政権の支持率は22%で、支持しないが53%に達しました。調査は13日から15日に190の都市で行われ、3,667人(16歳以上)が回答しました。

 「FolhadeS.Paulo」紙は、7月の調査より支持しないが2パーセント増加したとしています。調査結果は次の通りです。
 ○素晴らしい/良い:22%(前回の調査では24%でした)
 ○普通:24%(24%ありました)
 ○悪い/非常に悪い:53%(51%ありました)
 ○わからない:1%(1%だった)

 国内はガス代の値上がりなど食料物価高の真っ只中にあり、失業率も高水準で推移しています。低収入層、高齢者層、それに中産階級福音派でも支持率が落ちています。

サンパウロのカーニバル,実施へ向け始動

 ブラジルのメディアによると、サンパウロ市観光局は15日、カーニバル準備の開始を許可しました。ただ、カーニバルの実現は、「対応する期間(2022年2月25日から3月5日まで)の新型コロナパンデミックの状態による」という条件付きです。

 サンパウロ市の長のリカルド・ヌネス市長は、「コロナワクチン接種を進めることで、サンパウロ市の大晦日の行事とカーニバルを実施できるだろう」と述べています。実施に当たっては新形コロナ感染防止策を十分に取る必要があるとしています。

 サンパウロ市は1日から、500人以上の聴衆がいるショー、フェア、会議のイベントに参加するには、1回以上のワクチン接種証明を要求し始めました。またバー、レストラン、ショッピングモールにでも証明が必須であるとしていましたが、批判が起き、推奨するに変わりました。証明はモバイルアプリケーションを介しても提示できます。

腫瘍手術のペレ、回復に向かう

 ブラジルのメディアによると、4日にサンパウロ市の病院で右結腸腫瘍の手術をしたサッカーのペレは14日、集中治療室から一般病棟に移り、回復しつつあります。インスタグラムでペレは、「日が経つにつれ、気分が良くなっている」と書いています。

マンモスを生き返らせるプロジェクト

 ブラジルのメディアによると、生物科学および遺伝学のアメリカの会社「Colossal」と遺伝学の権威であるジョージ・チャーチ氏が13日、1500万米ドル(約16億5,000万円)を投資してマンモスを生き返らせるプロジェクトを立ち上げると発表しました。

 目的は絶滅したマンモスの完全なコピーを作成することではなく、アジアゾウのゲノム(DNAの遺伝情報)の一部を使用してマンモスのDNA(生体の遺伝情報を保持している物質)を再現することです。

 マンモスは地球の最も寒い地域に生息する植物を食べていた哺乳類で、血を暖かく保つ2層の厚い毛皮に覆われていました。プロジェクトのメンバーは「絶滅した種をよみがえらせることは、科学の大きな進歩であり、気候変動と戦うヒントも得られるだろう」と話しています。

 研究者は「マンモスは現在コケで覆われているものよりも草地に似ているツンドラ植生で生きていた。ツンドラ植生を取り戻すことで、気候変動の進行と戦うのを助けることができる」と指摘しています。永久凍土層が解凍すると、閉じ込められていた約1.7兆トンの炭素(大気中の炭素の約2倍と予想されている)が大気中に出てくることになる。「これを防ぐためにもツンドラ植生を取り戻すことが重要」としています。

アイスクリームショップ経営の日系人が射殺される

 ブラジルのメディアによると、サンパウロ市南部でアイスクリームショップを経営していたレオナルド・イワムラさん(42歳)が10日、12人のグループに襲われ殺害されました。警察は、盗まれた携帯電話を手がかりに、犯人3人を逮捕しました。

 犯行の模様は監視カメラに録画され、このビデオを入手した警察が公表しました。これによると犯行グループは逮捕された3人を含む12人のティーンエイジャーのグループでした。残りの9人は逃走したままです。イワムラさんは病院へ運ばれましたが、死亡が確認されました。

 犯行はスーパ​​ーマーケット前の歩道で行われました。そこを通りかかったイワムラさんはバイクで近づいてきた男に撃たれ、地面に倒れました。男は、イワムラさんが持っていた物、おそらく彼の携帯電話を拾い上げ手グループのところに戻り、バイクで逃げました。

 サンパウロでは、今年に入った7カ月間に強盗が増加し、昨年の同時期28件より5件多くなっています。