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ルーラ大統領、アマゾン保護でコロンビア訪問

 ブラジルのメディアによると、ルーラ大統領は8日午前、コロンビアに向け出発、同国レティシア市でグスタボ・ペトロ大統領とアマゾンの保全と開発について会談します。ルーラ大統領の外国訪問は13カ国目で、同大統領は8日夜には帰国の予定です。

 ルーラ大統領の訪問はコロンビア政府主催のアマゾン技術・科学会議の閉幕式に参加するのが目的です。同会議は、専門家、研究者、先住民の代表らが意見表明を行い、両国首脳は同地域で国際協力を行う団体から議論の結果の報告を受けます。

 ブラジル大統領府によると、ルーラ大統領とペトロ大統領はブラジルとコロンビアの二国間課題、特に貿易、投資、防衛・安全保障協力についても話し合う予定です。

 アマゾン技術・科学会議の討論会は、8月8日から9日にかけてブラジルがベレンパラー州)で開催するアマゾン・サミットの事前会議に当たります。このサミットには、アマゾン協力条約機構(ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドルガイアナ、ペルー、スリナムベネズエラ)加盟国の大統領が出席します。

 ペトロ大統領がアマゾンに行くのは、森林破壊のペースがスローダウンしている時期に当たります。国立宇宙研究所によると、今年上半期の森林伐採は、2022年の上半期と比較して34%減少しました。6月の減少率はさらに大きく、2022年の同月と比較すると41%減です。森林保護は、アマゾンでの監視を弱めたボルソナロ前大統領の政策に対抗するもので、ルーラ大統領海外訪問の主要な旗印のひとつになっています。