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ブラジルで薬物汚染の電子タバコを押収

 ブラジルのメディアによると、エスピリト・サント州警察は5日までに、薬物の混入した電子タバコを押収、販売ルートを捜査しています。ブラジル衛生監視局(アンビサ)は電子タバコの商品化を禁止しており、密造されたものと見ています。今回の捜査で警察は、1,700以上のタバコ関連商品を押収し、州最大の電子タバコ業者を逮捕しました。

 警察は、今回押収された電子タバコにはK9(合成大麻と呼ばれる物質)が含まれ、体が化け物のようになる可能性があるといいます。このほかにもフェンタニル(ヘロインの50倍、モルヒネの100倍の中毒性を持つ)なども混入している可能性があり、州警察と連邦警察は化学研究所に分析を依頼しています。

 押収された製品の中には中国、マレーシア、シンガポールパラグアイの商品が含まれていました。警察は、電子タバコは密かに製造されているため、健康に有害な物質が混入している可能性があるとしています。実際、フェンタニルはすでにエスピリト・サント州で流通していることが確認されています。