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伯米は環境問題解決で世界をリード

 ブラジルのメディアによると、バイデン政権特別顧問ジョン・ケリー氏が26日、ブラジリアに到着しました。在伯米国大使館によると、ケリー氏の訪問は気候と森林破壊対策の問題で話し合うことが目的です。

 バイデン政権は、ルーラ大統領訪米時の首脳会談で、アマゾンの森林破壊などを防止するアマゾン基金に約5,000万米ドルの資金協力を表明していました。ケリー氏の訪伯はこの約束を履行することも目的の一つです。

 昨年、ブラジルと米国の貿易は25.8%増加し、887億米ドルの大台に乗りました。2023年の両国間のビジネスも安定的に推移し、2022年と同程度の貿易額になるとみられています。米伯間のビジネス維持には、低炭素経済への移行に向けた環境分野での協力が大きく貢献することになりそうです。

 実業家は「ブラジルと米国は環境問題において世界のリーダーであり、非常に豊かで重要な環境資産を持つ国である」と指摘します。このため「両国の指導者が環境問題を優先している今、環境問題は両国を強く結びつけることになる」と説明します。

 別の経済人は「ブラジルの再生可能エネルギー生産能力は非常に高く、自国のニーズを上回る。この分野への投資が増え、新技術の開発と導入が進めば、ブラジルは世界の再生可能エネルギー市場において重要な位置を占めることができる」と話しています。