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ルーラ大統領とゼレンスキー大統領の会談は見送り

 ブラジルのメディアによると、広島で開催中だったG7サミットの期間中にブラジルのルーラ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の2国間会談が予定されていましたが、「議題が一致しない」という理由で会談は見送られました。同会談はゼレンスキー大統領の提案で会談がセットされました。

 ブラジル政府によると、会談の可能性について交渉が行われ、会談のための会議室も設置されました。しかし、「議題が一致しない」と会談は行われませんでした。ゼレンスキー大統領が二国間会談を提案したのは19日で、予定された会議室のテーブルには両国国旗まで置かれていました。

 会談が実現しなかったことに失望したかと問われたウクライナ大統領は、「ルーラ大統領は失望したはずだ」と皮肉りました。ゼレンスキー大統領は21日には、バイデン米大統領と会談しました。ルーラ大統領もバイデン大統領との会談を予定していましたが、時間の調整がつかず流れました。

 ルーラ大統領は、1年以上続いているウクライナ戦争について、ブラジルを含む国々が交渉によって戦争終結を主導することを提唱しています。停戦が実現するまでルーラ大統領は、ロシアとウクライナ両国を訪問するつもりはないと話しています。

 ルーラ大統領は、日本滞在中の19日から21日にかけ、11の国や国際機関首脳と精力的に会談をこなしました。会談相手は次のとおりです。
 オーストラリア首相、国連事務総長コモロアフリカ連合議長国)大統領、フランス大統領、日本国総理大臣、インドネシア大統領、カナダ首相、IMF専務理事、インド首相、ドイツ首相、ベトナム首相