ブラジルのメディア18日付によると、ルーラ大統領は国際的な「平和クラブ」創設を提案、ウクライナ紛争の仲裁に乗り出しましたが、ブラジル国際関係センターのマルコス・アザンブジャ名誉顧問(元駐仏・アルゼンチン大使)が「国際的には矛盾したシグナルを発信している」とコメント、大統領の認識の誤りを指摘しました。
同顧問は「国連でブラジル大統領府はウクライナ領からのロシア軍の撤退に賛成した」と述べ、今回ルーラ大統領は「紛争はプーチンとゼレンスキー両大統領の決定で始まった」と述べ、責任は両者にあると同一視しました。大統領の認識は誤っており、「ブラジルは正しい道を歩んでいるが、調停者になることはできない」と指摘しました。
そして顧問は、ルーラ大統領のウクライナ訪問がもたらす効果にも疑問を投げかけ、「ブラジルは控えめに行動し、穏やかで正確なスピーチを行うべきである」と注文をつけました。さらに顧問は言葉を続け、「ボルソナロ時代と比較してルーラ政権下ではブラジル外交の影響力がより大きくなっている」と断言、「ブラジルは国際舞台で、誰とでも仲良くできる国になるべきだ」と述べました。