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アマゾンで70kgの巨大魚を釣り上げた26歳の実業家

 ブラジルのメディア17日付によると、ゴイアス州のビジネスマンが70kgを超えるピラララ(淡水魚、ナマズの一種)を釣り上げ、国際ゲームフィッシュ協会から世界記録と認定され、話題になっています。

 話題の主はアントニオ・ペドロ(26歳)さんで、マトグロッソ州のシング川(アマゾン川の支流)で昨年8月22日、体長1.4メートル以上、重さ約70キロのピラララを釣り上げ、12月にピララ漁の世界記録と認められました。アントニオさんは先住民の村のある川で「普通では考えられないような魚が釣れた」という話を聞き込み、この川で10年近く破られていない記録に挑戦していました。

 アントニオさんによれば、以前の記録も別のブラジル人が持っていたもので、多くの釣人が何年もの間挑戦し、破られるどころか到達すらできていなかったといいます。これまでの記録は重さ約18キロ、体長1.3メートルで、アントニオさんが釣り上げたのより体長で7センチ、重さは30キロも小さなものでした。

 ところが、アントニオさんの記録達成の夢は一時破れかけたそうです。彼は「ピラララが水面に上がったとき、口の端に軽くフックが掛かってるだけで、カヌーに乗せると勝手に口元から針が外れたほどだった」と語り、記録達成は幸運だったと語りました。

 アントニオさんは今後も記録への挑戦をやめるつもりはなく、「今度は世界最大の淡水魚の1種とされるピライバ(超大型のナマズ)の新記録達成を目指す」と意欲満々でした。