中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ブラジル、国連でロシアとウクライナの和平交渉を提案

 ブラジルのメディアによると、マウロ-ヴィエイラ外務大臣は23日、テレビグローボのインタビューでウクライナとロシアの戦争についてコメントしました。国連の総会でウクライナからロシア軍の撤退を求める決議が行われていますが、この決議文にはブラジルが提案した「敵対行為の停止を促す文言」が組み込まれています。

 ヴィエイラ外務大臣は「これはルーラ大統領が提案した停戦への道筋を示したもので、両当事者と対話し、和平交渉を仲介する国々が集まり、和平への道を模索する必要がある」と指摘しました。さらに、同大臣は「来週にもルーラ大統領はゼレンスキー大統領、プーチン大統領と電話会談をする予定」と語りました。

 この提案にロシアのミハイル・ガルージン外務副大臣が23日、ルーラ大統領の提案を研究していると述べ、「我々は、多国間主義に基づき、すべての利益を考慮し、ウクライナでのエスカレーションを防止し、国際安全保障の分野で誤算を修正する政治的方法を見つけるための仲介の可能性に注目している。我々は、主にブラジルのバランスのとれた政策の観点から、その構想を検討している」と述べています。