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激しい戦いになりそうなアルゼンチン大統領選挙

 ブラジルのメディアによると、アルゼンチンの保守系野党政治家スポークスマンが22日、ブエノスアイレスのオラシオ・ロドリゲス・ラレータ市長が近くアルゼンチン大統領選挙に立候補を表明する予定だと述べました。

 ラレータ市長は、2015年からブエノスアイレス市政を担ってきた57歳の経済学者で、野党連合「変革のためのトゥギャザー」の代表を目指し、同連合を足場にすると見られています。保守派には、ラレータ市長の他、パトリシア・ブルリッチ元安全相、マリア・エウジェニア・ビダルブエノスアイレス州知事らの出馬も噂されており、うまく一本化できるかどうかが注目されます。

 アルゼンチンは主要な穀物輸出国で、ラテンアメリカ第3位の経済大国ですが、過去32年間で最高のインフレ率が国民に不満を抱かせ、与党中道左派のペロニスト連合の人気が低下しています。保守派は、数十年にわたり同国の政治を支配してきたペロン派からの政権奪還のチャンスと見ており、インフレ抑制、通貨危機債務危機の回避を訴え、選挙戦に臨む考えです。

 ただ、人気が下降気味のペロン派とはいえ、現職のフェルナンデス大統領も再選を目指すと発言しており、大統領選挙戦は壮絶なものになりそうです。