移民百周年記念企画の一環としてサンパウロ新聞社が2007年7月から翌年3月まで同紙社会面に連載していた企画連載記事「伯国の大地に生きる日本女性物語」を単行本にまとめた「ブラジルへ渡った百人の女性の物語」の日本語、ポルトガル語両語版がこのほど完成しました。
日本語版は今年2月に日本の出版社フォイルから既に出版されており、今回はブラジルで印刷・製本した両国語版です。
同書は、ブラジル日系コロニアには女性の移民史が残っていないことから、移民百周年を機会に女性の移民史を残すことを目的に取材・執筆されたもので、アマゾンからリオ・グランデ・ドスール州まで各地に在住する日本人及び日系人女性100人が掲載されています。
この本の特色は、有名人にスポットを当てたものではなく、市井の人たちを取材、登場させることで「名もない女性が、ブラジル社会の中でどのように生きてきたのか」を浮き彫りにしていることです。異色の移民史として貴重なものになっています。
