ルーラ大統領は再び「イスラエルがガザで大量虐殺を行っている」と発言、反発するイスラエルに反論しました。ブラジルのメディアによると、大統領の発言は23日、リオデジャネイロの近代美術館イベントで行われたもので、戦争真っ只中のイスラエルの姿勢を批判し、「同国はパレスチナ人に対して大量虐殺を行っている」と指摘しました。
ルーラ大統領がイスラエルのガザ地区での行動を「大量虐殺」と発言したのは18日が最初で、これにイスラエルが猛反発し撤回を求め、米国のブリンケン国務長官も「大統領には同調しない」と異論を唱えていました。こうした批判を恐れることなくルーラ大統領は再び「大量虐殺」と強調しました。
ルーラ大統領はイベントで「私は自分の尊厳を虚偽と引き換えにするつもりはない。私は自由で主権のあるパレスチナ国家の創設に賛成で、パレスチナ国家がイスラエルと調和して生きられるよう望んでいる。付け加えれば、イスラエル政府がパレスチナ人民に行っていることは戦争ではなく、女性と子供を殺害する大量虐殺だ」と述べました。
続けて大統領は、現在の国連安全保障理事会では「紛争を終わらせるための効果的な行動をとれない」と批判、21世紀にふさわしい国連に改革するよう持論を展開しました。