アルゼンチンのミレイ新大統領の登場は、ブラジル人観光客には追い風になるのでしょうか。ブラジルのメディアは21日付で、短期的にはプラス効果があるとしています。
アルゼンチン・ペソは、大幅に下落しており、ミレイ新大統領の政策が更に状況を悪化させる可能性があります。アルゼンチン・ペソの価値が低くなれば、ブラジル・レアルはより強くなります。アメリカ・ドルは対ペソで、12か月で207%以上上昇し、1月の370ペソから、選挙直前には1000ペソに達しています。
現在、レアル対ペソの為替レートは1レアルあたり約170ペソと言われます。このレベルの為替レートでは観光客は、優れたホテル、レストラン、ワイン、ツアーを通常よりも安いコストで享受でき、サービスをアップグレードすることも可能です。ブラジルツアーオペレーター協会によると、ブエノスアイレスはブラジル人にとって有利な観光地の1つとして定着しつつあるとしています。
ミレイ大統領の政策次第ではアルゼンチンペソが今後数日から数ヶ月でさらに下落し、アルゼンチンは短期的にブラジル人観光客にとってさらに有利な観光地になる可能性があります。現在、ブエノスアイレスの有名レストランではポルトガル語を話す客で埋まっていると言います。
ミレイ大統領は18カ月から24カ月でインフレを抑制すると述べ、中央銀行の閉鎖を断念していません。議会に基盤のない新大統領の政策実現は、苦難の道をたどることになりそうです。
