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ブラジルは米国の拒否権を非難、ガザ市民を救援

 ブラジルのメディアによると、国連安全保障理事会で18日にブラジルが提出した決議案に米国が拒否権を発動し、ブラジルのマウロ・ヴィエイラ外相が遺憾の意を表明しました。また、ガザ地区にいる26人のブラジル人とパレスチナ人親族の避難見通しは立っていないと述べました。

 ブラジル外務省は声明を出し、「人道危機に直面し、国際的な平和と安全の維持のための主要機関が行動することを拒否権の行使で妨げられた。ブラジルは、国際社会が停戦を確立することが急務であると考えている」と拒否権の行使を残念がりました。

 ブラジルは、浄水器や医薬品などの救援物資を18日にエジプトの空港に運び込み、トラックに積み込んでガザ地区に入る許可を待っています。ブラジルはガザ地区に避難所と食料を提供しており、ルーラ大統領は「ガザ地区病院への攻撃は不当」と非難しました。

 イスラエルから避難するブラジル人を運ぶ飛行機が18日、テルアビブを離陸しました。この救援飛行機は6回目で、7回目も予定されています。7回目の飛行機にはブラジル人の他、ボリビアパラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイの市民15人が同乗予定です。

 21日にはエジプトのカイロで戦争に関する国際サミットが開かれ、それにマウロ外相もブラジル代表として出席予定です。