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ブラジル大使らリビウに移動、中国は交渉での解決を促す

 ブラジルのメディアによると、駐ウクライナブラジル大使館のラペスタ大使は1日、セキュリティ上の理由からウクライナの首都キエフを去り、ポーランドから70㎞のリビウ市とモルドバの首都キシナウ市に移動すると発表しました。両市に領事館を開設、大使館活動が行われます。ラペスタ大使は「ウクライナからの避難を望むすべてのブラジル人がいなくなるまで、私はウクライナに残る」と決意を表明しています。

 ブラジル外務省のフランサ外相は28日、「大使館員の安全と作業能力が損なわれる可能性があれば、大使や館員はキエフからリビウに向けて出発する」と大使や館員の移動は既定の路線としていました。

 一方、ブラジルのメディアは、中国の王毅外相が1日、ウクライナのクレーバ外相と電話で会談、「外交を通じて戦争を終わらせるあらゆる努力をする準備ができている」と述べ、さらに「北京は、この紛争を深く後悔し、民間人が苦しんでいることに細心の注意を払っている」と指摘したとする中国中央テレビCCTV)の報道を紹介しています。

 中国はこの紛争が外交交渉で早期に終結することを望んでいるとされ、
報道によると、習近平国家主席は1月、ウクライナとの30年間の関係を祝い、両者間の「政治的相互信頼の深化」を称賛しています。