中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

過激派ハマスの砲弾を逃れたブラジル人

 ブラジルのメディアによると、イスラエルで6日夜に始まった音楽イベント「ウニヴェルソ・パラレロ」に参加していたサンパウロ出身のラファエル・ビルマン(30歳)さんは7日、過激派組織ハマスのロケット弾による爆撃を受けたイベントから逃れるのに成功しました。ビルマンさんは他の友人4人とイベントに参加していました。

 ガザ地区との国境近くで行われていたイベント会場に夜明けとともに爆弾が落ち始め、イベントは中断されました。現地紙は、会場では260人の遺体が発見されたと報じています。

 難を逃れたビルマンさんによれば、イベント会場はパレスチナ国境から300メートルも離れていない場所でした。「夜が明けると爆弾が落ち始め、多くの人がその場から逃げようとしていた。私は奇跡的に怪我もせず、逃げられた」と話しています。

 ビルマンさんは友人とともに車に乗り、首都テルアビブに向かって逃げました。 ところが彼らは道を間違え、国境に着いてしまったのです。車は武装テロリストに発砲され動かず、イスラエル軍兵士とともに避難所を探しながら徒歩で逃げ惑いました。この時、彼は「 路上には何百もの遺体があり、血まみれの人々がいた」と残酷な目撃を語りました。

 ビルマンさんたちは、現れたイスラエル兵によって救われたといいます。とにかく、ビルマンさんたちから3メートルも離れていないところでバズーカ砲弾が爆発したときは、ビルマンさんは「死ぬ」と思ったそうです。彼らが乗っていた車には、200発以上の銃弾の跡がありました。