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ブラジル大統領が独立記念日で団結を訴える

 ブラジルのメディアによると、ルーラ大統領は7日、ブラジリアの省庁前広場で行われたブラジル独立記念日祝典の市民・軍パレードに大統領夫人を伴い参加しました。大統領は1月の大統領就任式で受け取った大統領のたすきをかけ、大統領夫人は赤いドレス姿でした。夫妻はスタンドを埋め尽くした観衆に手を振り、準備された席に向かいましたが、スピーチはしませんでした。

 この日の祝典は平和、予防接種、科学、アマゾン保護をテーマに開かれ、ルーラ大統領はジョゼ・ムシオ国防相ら軍首脳と手をつないでポーズをとり、軍との協調路線をアピールしました。ルーラ政権は国民の団結、民主主義を強調し、市民権力と軍隊との関係に言及しました。

 祝典には上院議長、連邦最高裁判所長官、副大統領、連邦検事総長、連邦監査院、三軍司令官、各閣僚ら首脳が出席しました。ルーラ大統領は独立記念日前日の6日、全国向けのテレビ・ラジオで「7日は憎しみや恐怖の日ではなく、団結の日」と述べ、「独立記念日はブラジルがひとつであることを思い出させる日だ」と強調しました。