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注目されるブラジル大統領の人事手腕

 ブラジルのメディアによると、ルーラ大統領は6日、予定されていたブラジル情報局本部の訪問をキャンセルしました。プラナルト紙によると、大統領はブラジリアの公邸で閣僚人事の会議を各党首と行うためといいます。

 ルーラ政権は、セントロン党を取り込み、議会での支持拡大を狙っています。そのため数カ月前から閣僚人事構想を練ってきており、休暇とインド訪問前の6日にも人事を発表すると見られています。

 閣僚人事は議会内での支持拡大を狙う絶好のチャンスではありますが、あちらを立てればこちらがむくれるといった具合で、なかなか難しいようです。下馬評の人事では、3党(セントロン党、ブラジル社会党、進歩党)に影響があると言われています。

 アルキミン副大統領所属のブラジル社会党はセントロン党からの入閣でポストを失う可能性があり、進歩党はカイシャ・エコノミカとスポーツ省のポストを狙っています。共和党はブラジル社会党が手にしている港湾・空港省のポスト、国立保健財団のポストを欲しがっていると言われます。この人事構想にはブラジル社会党は難色を示しています。中には政権離脱を匂わせるものもいるとか。

 政権の消長は閣僚人事で決まるとも言われますが、ルーラ大統領の手綱さばきはどうか、注目が集まっています。