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ウクライナ首相、ルーラ大統領の和平案を疑問視

 ウクライナ首相が27日、ローマの外国人記者協会で記者会見を行い、「ルーラ大統領の和平案が現実的かどうかを疑問視」する考えを述べ、「子供を殺し、女性をレイプし、家を奪おうとする暴漢たちが侵略してきた時、この暴漢たちと協定を結びますか」と和平案を一蹴しました。

 ブラジルのメディアが報じたもので、、ウクライナのデニス・シュミハリ首相は、暴漢に侵略された住居を例に引き、「この暴漢と一緒に暮らすのを受け入れる人はいないだろう。ロシア人はウクライナから出ていかなければならない。そうすれば、平和共存の原則について話し合うことができるかもしれない」と指摘しました。

 しかし、同首相は、ルーラ大統領が紛争の平和的解決を主張し、平和を求める代替調停を何度も提案しているのを歓迎し、「ウクライナの人々の闘いを助けたいというブラジル国民とブラジル大統領の努力を評価する」と述べました。

 さらにウクライナのゼレンスキー大統領と中国の習近平主席の間で前日に行われた電話会談に触れ、「今後、両国関係の発展に向けた生産的な会話が行われ、これで良いスタートが切れると確信している」と述べました。また、中国を仲介役として受け入れるのかとの質問には、「我々にはゼレンスキー式という平和への独自の道がある」と述べるにとどめました。