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コロンビア新大統領が軍隊の方向転換を指示

 ブラジルのメディアによると、コロンビアのグスタボ・ペトロ新大統領は20日ボゴタで行われた軍隊、警察など武装勢力の式典に出席、「軍隊は平和を維持するのが目的であり、国民は平和を求めている」と発言、同国軍隊の方向転換を指示しました。

 ペトロ新大統領はゲリラとの和平プロセスを進めるため、「キューバにいる民族解放軍(ELN)のの捕獲・引き渡し命令を停止する」と述べ、ELNとの対話を再開するとしています。

 コロンビアはブラジルに次ぐ22万8000人の兵士を擁し、17万2000人の警察官がいます。大統領はこれらの武装組織は、暴力や戦争にではなく、平和の基本的な柱を築くことに専念するべきと述べ、すでに陸軍と警察の30人ほどの将官を交代させています。

 大統領は大きな課題として麻薬取引対策とアマゾン保護挙げ、平和を目指す軍隊は麻薬取引などの組織犯罪の脅威に対処する必要があると強調し、「麻薬に対する間違った政策が維持される限り、コロンビア人は殺し合いを続けることになる。政策を変更していく」と宣言しました。