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ルーラ氏、年内に米国、アルゼンチンを訪問か

 ブラジルのメディアによると、ルーラ新政権で財務大臣就任が有力視されているフェルナンド・ハダド氏が30日、ルーラ次期大統領は年内に訪米し、バイデン米国大統領と会談すると語りました。同氏によると、ルーラ氏は多くの有力国から招待を受けているが、年内は「米国とアルゼンチンを訪問することになるだろう」と指摘しました。

 ルーラ氏は選挙後、エジプトでのCOP27に出席し、その後ポルトガルを訪問するなど外交活動を活発に行っています。米国安全保障顧問も来週ブラジルにやってきて、ルーラ氏やボルソナロ大統領との会談が予定されています。

 ハダド氏は「多くの国から招待を受け、ルーラ氏は対面するか、あるいはバーチャルで対話をすることになる。世界の大国と対話をして年を越すことになると思う」と述べました。また、同氏は、「中国から年末に来ないかと招待を受けている」と明かし、「しかし、年内は米国とアルゼンチン訪問が予定されており、時間はなさそうだ」としています。

 アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は、南米左派のリーダーの一人で、決選投票で勝利したルーラ氏をサンパウロまで訪ねて来ています。また、バイデン大統領とルーラ氏は、ルーラ氏当選翌日に電話で会談しています。バイデン氏は電話会談で、「自由で公正かつ信頼できる選挙を行ったブラジルの民主主義制度の強さを賞賛した」とされています。

 年内に予定される米国との会談では、「アマゾンの保護やウクライナ戦争とブラジルの関係などが話題になりそうだ」と米国の会談担当者は述べています。