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ブラジルは約40年間で国土の約21.8%を焼失

 ブラジルのメディアによると、マップバイマスが26日、ブラジルは1985年から2022年の約40年間で1億8500万ヘクタール以上を焼失した、という調査結果を発表しました。焼失面積はコロンビアとチリの面積を足したものに相当し、ブラジル国土の約21.8%が焼失したことになります。

 毎年、火災で焼かれる面積は、スリナムの面積に匹敵する約1600万ヘクタール(ブラジルの1.9%)に及びます。火災の最も影響を受けているのは、パンタナールとセラード地帯です。次いでアマゾン、大西洋岸森林地帯になっています。

 アマゾン環境研究所の科学ディレクターは「アマゾンでより多くの雨が降るラニーニャ年(2018年と2021年)と比較して、最後のエルニーニョ年(2015 - 2016年と2019年)のように、エルニーニョ年には火災の発生が多くなる」と指摘し、「アマゾンでは通常6月から10月にかけて火災が多発するが、牧場主、金鉱主、土地収奪者は森を伐採し、一年中燃やす準備をしている」と警告しています。