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ブラジルの火災、勢い衰えず

 ブラジルのメディア10日付けによると、40年で最悪といわれる干ばつに見舞われているマットグロッソ・ド・スル州で起きている火災は2,700ヘクタール以上が焼失、さらに広がっています。

 消防士、ボランティア、農民、環境保護活動家が協力して消化に努めていますが、火災は制御不能になりつつあります。炎はエコツーリズムの重要な目的地であるボニート地域に迫っているといわれます。

 国立水道局によると、4月以降、マットグロッソ・ド・スル州全体が極端な干ばつに直面し、土壌は夏の雨期に降った水分の40%未満しか保持していません、ここ数週間の寒冷前線は作物をさらに乾燥させ、燃えやすくなっています。火事は、湿地として知られる地域にも広がり、すでに2,700ヘクタール以上が焼失しました。

 ボニート農村連合は「40年間で最悪の干ばつで、火を封じ込めようとしても、勢いが強く近づけない」と語っています。それでも農民は、トラクターでトウモロコシ畑と豆畑を耕し、炎の勢いをを止めようと努力しています。