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キューバの燃料不足が深刻化

 ブラジルのメディア5日付によると、キューバの燃料不足が深刻化し、公共交通機関の車やタクシー運転手は、ここ数カ月、いかに満タンにするかに腐心しています。

 首都ハバナ市では、ガソリンスタンドで給油を待つ客が数ブロックに及ぶ長い列を作っており、タクシー運転手(43歳)は、「ガソリンがいつ届くかもわからないのに、3日間も行列に並んでいた」と話しています。

 ガソリン不足の深刻化はどうしてなのか、原因は不明とされています。ただ、キューバ政府は供給不足を認め、公共交通機関への燃料優先配分を計画しています。

 キューバは主にベネズエラから石油を輸入していますが、ベネズエラからキューバへの出荷データを見ると、供給量は増加しています。1月から3月にかけ1日の出荷量は増え続けていますが、キューバで最も必要とされている精製燃料は送られていません。これが燃料不足の原因ではないかと指摘する向きもあります。