ブラジルのメディアによると、民主党暫定評議会が「キューバを変革し、より自由を獲得しよう」と呼びかけて行われた反体制派のデモが15日行われ、同評議会のクエスタ・モルア副会長他デモ参加者が数人、行進を前に国防軍と警察に逮捕されました。デモの参加者はキューバ各地で37,000人に及んだとみられています。
クエスタ副会長は9月に一時的に拘留され、釈放されたていましたが、今回、抗議を呼びかけ再び拘束されました。この日、「人々は白を着て抗議しよう。参加できなければ、バルコニーに白いシーツを掛けてくれ｣と抗議の意思表示をするよう呼びかけました。デモ予定のハバナ市海辺の遊歩道の各所に警官が配置され、広場や公園には私服姿の国家治安機関員も見られました。
現在キューバは30年近くで最悪の経済危機を経験しており、食糧と医薬品の深刻な不足を引き起こし、社会的不満が高まっています。こうしたことに抗議する反対派やジャーナリストは、「治安機関がソーシャルメディアをブロックしている｣と非難しています。
政府は、「コロナウイルスのパンデミックによる数カ月の謹慎後の正常な状態への復帰の努力を妨害した」と反体制派を非難し、「抗議組織は政権交代をもたらすために米国によって訓練され、資金提供されたエージェントである」と決めつけ厳しい対応を取っています。
