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太平洋側の中南米5カ国が地震に襲われる

 ブラジルのメディアによると、アルゼンチン、チリ、エクアドル、メキシコ、ペルー5カ国が18日、地震に襲われました。中でも強い揺れに見舞われたのはペルー(マグニチュード7.0)、エクアドルマグニチュード6.8)の沿岸部でした。

 エクアドル当局によると、14人が死亡し、負傷者は120人を超えたとしています。ロイター通信によると、エクアドル海岸線に津波の恐れはないと報じています。エクアドルのギジェルモ・ラッソ大統領は、緊急委員会の設置を発表しました。

 強い揺れを記録したペルーの国立市防衛研究所は、死者や負傷者の報告はなく、物的損失もないと発表しています。ただ、マグニチュード4.2、3.5の余震が続いています。アルゼンチンでは2回の揺れが確認され、チリでは少なくとも6回の揺れが観測されています。メキシコでは、18回もの揺れが記録されました。

 地震に見舞われた中南米各国は環太平洋火山帯に位置し、同火山帯は太平洋を囲む馬蹄形の4万キロメートルの広大な地域です(アメリカ、カナダ、ロシア、日本、東南アジア、オセアニアも含みます)。同火山帯には450以上の活火山があり、地震の発生率も高く、世界で記録されている揺れの約90%が環太平洋火山帯で発生しています。