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チリ中部大地震(M8.8)で711人が死亡

 28日午前(現地時間)、チリ中部の都市コンセプシオン市北方でマグニチュード8.8の巨大地震が発生し、日本もその余波の津波警報で緊張しましたが、チリの沿岸部には津波が押し寄せ、1日午後現在で711人の死者を出しました。チリではその後もM6.0を超える余震が続いています。
 チリの大地震は、アンデス山脈を超え、アルゼンチンとブラジル国内でも揺れが観測されました。サンパウロ市の消防オペレーション・センターには地震発生直後から、窓ガラスや家具の揺れを訴える報告が相次ぎ、深夜にも関わらず市内中心部や南部、西部の住民から100本近くの通報がありました。
 ブラジリア連邦大学の気象観測所によると、揺れはポルト・アレグレリオ・グランデ・ド・スル州)やクリチーバパラナ州)、ブラジリア(連邦直轄区)などの各都市でも観測されました。
 震源地から2300キロ離れたパラナ州カスカーベル市では、住民らが揺れで部屋の物が床に落ちて壊れたなどの被害を報告。50本の通報があったものの、けが人などはありませんでした。
 震源に近いコンセプシオン市には33人の在留邦人がいると推定されていますが、日本外務省の発表によると、26人の無事が確認され、残る7人の安否の確認を急いでいます。外務省では「被害に遭ったという情報はない」と話しています。