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ブラジル大統領、米伯二国間で首脳会談

 ブラジルのメディアによると、ボルソナロ大統領は8日に米国ロサンゼルスで開催される米州首脳会議に参加のため出発します。米国では首脳会議の合間に米伯二国間で首脳会談を行う予定です。米州首脳会議では南米、中米、北米各国の首脳が、北中南米地域の民主主義の強化について話し合われます。

 今回の米州サミットは、バイデン大統領がラテンアメリカ諸国との関係を再構築しようとする試みです。米国政府によると、ラテンアメリカとの貿易協定を策定するための新しい経済プランへの合意を求め、増大する移民への対策などを提示する予定です。この他、米国は、ラテンアメリカへの中国の侵入を緩和するための主要な経済的パートナーとしての地位を確立する狙いもあります。

 ボルソナロ大統領はブラジリアで、米国大使館臨時代理大使から「ブラジルが首脳会議に積極的に参加することを望んでいる」とバイデン大統領から招待されましたが即答せず、2日後に参加することを決定しました。ボルソナロ大統領は2020年の米国大統領選挙で、再選に挑戦していたトランプ前大統領への支持を宣言し、米国の選挙で詐欺があったとさえ主張していました。バイデン大統領との関係は薄く、参加を危ぶむ向きもありました。

 米国政府ラテンアメリカ問題顧問によると、米伯二国間では幅広い事柄について話し合われるとしています。「米国大統領はブラジルの選挙制度についてボルソナロ大統領と話し合うのか」という質問に顧問は「米国はブラジルの選挙制度を信頼している」と答えました
 
 同会議には、キューバベネズエラニカラグア、メキシコ、ホンジュラスグアテマラボリビアウルグアイの8カ国首脳が参加を見送りました。