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亜国大統領、フォークランド諸島の主権を主張

 ブラジルのメディアによると、アルゼンチンでは2日、軍事政権中に起きた74日間のフォークランド諸島(マルビナス諸島)紛争の40周年を記念、紛争で死亡した兵士を称え式典、集会を開き、ろうそくの明かりをアルゼンチン中の都市に灯しました。この紛争でアルゼンチンの兵士649人、イギリスの兵士255人が死亡しています。

 式典でアルベルト・フェルナンデス大統領は、現在は英国が保有するフォークランド諸島にはアルゼンチンの主権があると主張しました。式典はブエノスアイレス市のマルビナス博物館庭園で開かれ、大統領は「私たちの兵士に敬意を表する。フォークランド諸島はアルゼンチンであり、そしてこれからもそうだ。私たちは私たちの要求貫いていく」と強調しました。

 この日、アルゼンチンの左翼社会組織の何千人もの活動家が、「英国帝国主義の侵略を拒否する」というスローガンを掲げて、ブエノスアイレス市の英国大使館へ行進を行いました。同諸島は独立後にアルゼンチンがスペインから受け継いだ島々ですが、1833年にイギ​​リス軍によって占領されました。このときアルゼンチンの知事と住民は本土に追放されました。

 1965年の国連決議は両国に交渉を開始するよう求めていますが、英国はこれを無視し続け、「2013年に行われた国民投票で群島の住民2,000人のほぼ100%が、英国管理の継続性を承認した」と領有を正当化しています。