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11日のCPIでアンビサ長官が証言

 ブラジルのメディアによると、6日に予定されていた国家衛生監督庁(アンビサ)のアントニオ・バラ・トーレス長官が11日、上院のコロナ禍議会調査委員会(CPI)で証言します。同長官は、連邦政府がクロロキンの添付文書を変更するよう通達した件で証言するとみられます。

 CPIでは先にマンデッタ、タイシ両元保健大臣が、連邦政府はクロロキンの使用を拡大する方針だったと証言し、マンデッタ氏は「政府はアンビサに添付文書を変更すよう提案したが拒否された」と述べました。野党議員はこの点をトーレス長官に確認すると思われます。同委員会では質問に対し沈黙は許されていないため、事実が明らかにされると期待されています。  

 このほかにトーレス長官は、ロシアのワクチン「スプートニクV」の認可を拒否したことも質問されるとみられます。拒否理由をアンビサは、「ワクチンに使用されているアデノウイルスの技術報告書が不足していた」としています。野党はこの点で、政治的圧力がなかったかどうかを質すとみられます。