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サンパウロ州政府、ワクチン戦略を変更

 ブラジルメディアによると、サンパウロ州政府は14日、中国のシノバック研究所とサンパウロのブタンタン研究所が共同開発していた新型コロナウイルスのワクチン「コロナバック」の緊急使用認可を15日にブラジル健康監視庁(アンビサ)に申請するとしていましたが、23日まで延期すると発表しました。

 州政府の「まずアンビサから使用許可を受ける」という戦略が変更されたことになります。州政府は「コロナバック」の詳細なデータをアンビさだけでなく、中国の国立医療製品局など世界のワクチン承認機関に送り、「そこで承認を受ければブラジルでのワクチン接種も予定通り1月25日から実施できる」としています。

 ドリア州知事は「23日になると、最終的なワクチンの有効性の分析データが完成し、信頼性も高まる。このデータであれば、世界のいくつかの国でコロナワクチンとして正式な承認が得られる。今年の終わりまでにワクチンの承認を取得し、接種を来月には開始する」としています。