中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

北朝鮮、延坪島砲撃報道で衝撃走る韓国社会

 23日に北朝鮮が韓国西方沖の延坪島を砲撃した事件で、ブラジルの韓国社会にも衝撃が走り、北朝鮮の今回の行動に大きな怒りを露わにしています。ところが、この異常事態の報にも「韓国社会としては動きようがない」(韓国社会関係者)と、母国から流れてくる情報をインターネットや衛星通信などのメディアを通じて情報収集するしか手立てがなく、事態の推移を見守っている状態です。
 韓国社会の重鎮によると、ブラジルには北朝鮮の軍や公務員関係者が亡命しているケースも少なくなく、「たくさんの(北朝鮮の)人がブラジルに住み、こちらに来れば、北も南もなく同胞として交流もある」とか。また、韓国人だけでなく、そうしたブラジル在住の北朝鮮関係者も「親戚たちがいる北朝鮮が、いつ反撃されるかもしれない」と、今回の韓国への砲撃を懸念しているそうです。「韓国と北朝鮮は、いつも(米、中の)大国に振り回されており、今はただ無事におさまるように祈るしかない」と、韓国社会の重鎮は話していました。
 現在、ブラジルには、韓国人および韓国系3世までを含めると約5万人が住んでいます。