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韓国系移民50周年ミスコンで不祥事

 サンパウロ新聞によると、2013年は韓国系移民50周年の記念行事として3月24日に開催されたミスコリア・ド・ブラジル大会で不正が発覚、1位入賞者が入れ替わるという珍事が起きました。韓国系ブラジル人向け生活情報誌「hanaro」が報じたもので、韓国系社会に動揺が走っています。
 同大会は満18歳〜25歳までの、少なくとも両親のどちらかが韓国系である未婚女性を対象に開かれたミスコンテスト。優勝者には韓国行きの往復航空券チケットや今年6月に開かれるミス・コリア大会本選に出場できるなどの賞品が用意されていました。
 大会当日は、予選を通過した7人が登場し、水着姿やダンス、インタビューなどで美、知を競い、エライネ・チョン・ウンジュさんが1位に選ばれました。この結果に会場の観客から非難が殺到。「そもそも可愛くない」「金で賞を買っているのではないか」というような辛辣な言葉も浴びせられました。大会の審査委員からも不服が表明され、26日に審査委員団は緊急会議を開き前画策を協議しました。会議では全審査委員の採点結果が明らかにされ、エライネさんは優勝どころか5位にも入っていませんでした。
 キム・ジョンス審査委員団長は、「優勝者は私が独断で決めた」と不正があったことを認めた上で、「本来1位のカタリーナ・チェ・ソンイさんは韓国語ができず、さらにハーフのためミス・コリアにふさわしくないと思った」と弁明したそうです。