現地紙のオ・エスタードが報じたところでは、連邦政府はブラジル空港インフラ業務公社(インフラエロ)の民営化を断念しました。同公社の民営化と株の公開は政府の公約で、2年間にわたり検討してきたましたが、時期的なものと資金面の両面から、民営化は「現時点では実現が難しい」と先送りされたものです。株式の公開については、今後も検討が続けられます。
民営化が検討されていたのは、リオ・デ・ジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン(ガレオン)国際空港と、カンピーナスのビラコッポス空港。インフラエロの責任者は、「民営化はしない」と断言。株式公開は考えているものの、それもまだ先の話としています。
株式公開を検討している社会開発経済銀行コウチーニョ総裁は、今回の政府案変更には経済危機が関係しているとし、「いま株を公開しても、価格がどうなるか予測が難しい。それよりもインフラエロの再構築が先決だ」と述べています。