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上場企業85社の利益が半減、大半は為替差損が原因

 経済情報のエコノマチカ社の調査結果が現地紙で一斉に報道されました。同調査は、サンパウロ株式市場に上場していうる企業85社を対象にしたもので、金融関係企業と国内最大企業のペトロブラス社とヴァーレ社は除外されています。それによると2008年の最終四半期の利益が前年同期に比べて半減していることが分かりました。最終四半期の平均利益は42億9400万レアル(約1800億円)で、前年同期の87億100レアルと比べ50.6%の落ち込みになっています。
 利益の減少は、調査した企業の大半が輸出業のため外貨の貸し付けが多く、最終四半期だけで22%上昇したドル高による為替差損と見られています。企業の流動試算収益率は2.3%の上昇。前年同期が5%だったことを考えると、経済危機にありながらこの数値は、思いの外堅調に推移しているようです。