中国の人民元切り上げは、日本では切り上げ幅が小さくとも一歩前進、との反応が大半でした。ブラジルでも事情は同じで、一歩前進したと受け止められています。もっとも業界の反応は、２.１％ていどの切り上げは中国の国際競争力に何ら影響を与えず、中国製品の安値攻勢は変わらないと不満のようです。
中国元は実質２０％以上の安値といわれており、今後一段の元切り上げを要求したいとしています。過去５カ月間でブラジルは中国からの輸入が５９％も増加しているのに対し、輸出はわずか３％の伸びたにとどまっており、このままでは近い将来、対中貿易では赤字に転落すると予測しているためです。
