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新幹線売り込みに、国交省政務官が来伯

 サンパウロ新聞の報道では、ブラジルへの新幹線システム売り込みのため、日本から国土交通省長安豊政務官が18日、ブラジル入りしました。リオ・オリンピックを目標にブラジルは、カンピーナスサンパウロリオデジャネイロ間に新高速鉄道の建設計画を進めていますが、同計画に日本政府がやっと重い腰を上げ、積極的な売り込みを始めることになったようです。
 これまで同計画に売り込み攻勢をかけているのは日本の他中国、韓国、フランスなどがありますが、起伏が多く山間部の多い建設区間にはトンネル掘削技術に長けている日本の新幹線システムが有利といわれながら、フランスなどの政府を交えた積極的な姿勢の裏で、日本の存在はやや影の薄いところがありました。これで日本も官民が一緒になって売り込みをかけることになるようです。
 ブラジルを訪問した長安政務官は19、20の両日、ブラジルの主要関係閣僚と協議を行う予定です。テレビの地デジでは見事日本方式の売り込みに成功しましたが、ブラジルでの売り込みに成功すれば、その他の南米諸国への波及も期待できるだけに、ここは日本としては負けられないところです。