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「モナ・リザ」の謎の一つを解明

 ブラジルのメディア16日付が、モナ・リザが描かれた場所に関する謎を解決したと報じています。記事によると、解明したのは地質学者でルネサンス美術史家のアン・ピッツォルッソさんで、北イタリアの会議で研究結果を発表しました。彼女は地質学者の立場から、この絵に登場する14世紀の橋は、イタリアのロンバルディア州コモ湖畔の都市レッコにあるアッツォーネ ヴィスコンティ橋と特定したと主張しています。

 レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」は、その謎めいた微笑みで知られていますが、制作から 500 年以上経った今でも、この肖像画には多くの疑問が残っています。16世紀の肖像画がどこで描かれ、イタリアの多くの都市でよく見られるモナ・リザの絵に描かれた橋はどこか、美術史家たちは長年にわたりその特定を試みてきました。彼女はその謎の一つを解明したことになります。

 ピッツォルッソさんは、レオナルドを芸術家としてだけでなく、偉大な地質学者としての側面もあると指摘、「レオナルドの特徴の一つは、地質学の正確さです。彼が描いた岩や植物などの絵画を見ても、それは完全に自然で、完全に識別可能です。この絵の地質学的特徴はイタリア北部の都市レッコに見られます。レオナルドはそこで多くの時間を費やしています」と研究の成果を語り、橋はその時に描いたと主張しています。

 この他にも、作品に描かれた橋と道路はイタリア北部の小さな町ボッビオという説が2011年に発表されています。