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サンパウロ州を襲った暴風雨で7人死亡

 ブラジルのメディアによると、サンパウロ州政府は5日、3日午後の大雨で7人が死亡したと発表しました。州政府によると、イリャベーラで起きた船の沈没事故では乗組員1人が死亡し、他の乗組員2人は救助されました。この他
に、壁にぶつかったり、木が車に倒れかかったり、建物から落ちた瓦礫の下敷きになったたりして6人が死亡しました。

 大雨で死者が出たのはサンパウロ、オザスコ、サントアンドレ、リメイラ、スザノ、イリャベーラの各市です。サントアンドレでは建設中の建物の壁が崩れ、死亡する事故も起きています。州全体で約100件の地滑りが起き、壁や家屋など建物が損傷しました。さらに電線や電柱が倒れ、250万人が停電に見舞われています。復旧は7日になる予定です。

 サンパウロ州は今回の暴風雨で大混乱になり、40都市の民間防衛局と消防署には合わせて2,000 件の救助要請が寄せられました。被災を受けた中には、全国高校一斉テスを実施する308校のうち84校が停電しましたが、5日にはほとんどの高校で停電が復旧し、未復旧の一部の学校では発電機の増強が行われました。

 サンパウロ州政府は、病院や公共の緊急・救急サービスが必要な地域でのサービス再開の作業を急ぐよう要請しています。その他、電力不足によりポンプ場などの水道施設が麻痺し、水不足も起きています。水道会社は3日以降、社員を動員し、復旧に努めています。