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アマゾンが干ばつに襲われ、住民の生活直撃

 ブラジルのメディア22日付によると、アマゾナス州のほぼ全域を干ばつが襲っています。同州62市町村のうち59市町村が干ばつに見舞われ、13市町村は非常事態を宣言しました。アマゾンの河川の水量低下は、住民の生活に大きな影響を与えています。

 アマゾン河川の支流を上空から見ると、あちこちに小さな砂州があり、船の航行がかなり危険になっています。ボートがぶつからないよう木の枝や木の幹に、色のついた布を張っているところもあります。大型船の航行は制限され、ボートは定員の半分以下しか乗船できません。料金も2倍に急騰しています。河川タクシーの運転手は「以前は20分程度で行けたのに、今では1時間以上かかる」と話しています。

  アタライア・ド・ノルテ市では川が干上がり、水の供給会社が取水できなくなり、 5,000人以上が飲料水の調達に悩まされています。市役所は、トラックを使って家庭に水を供給しているといいます。