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難航するアマゾンで行方不明のジャーナリスト捜索

 ブラジルのメディアによると、新聞や国際通信社の編集者が9日、アマゾンで行方不明になっている英国人ジャーナリストとガイド2人の捜索を強化するようボルソナロ大統領に要望書を送りました。2人が行方不明になったのは5日のことで、アマゾナス州西部をボートで走っているところまでは確認されていますが、その後消息がわからなくなりました。

 行方不明なのは「ザ ガーディアン」、「ワシントン ポスト」などに寄稿しているドム・フィリップスさんと案内役の先住民ブルーノ・ペレイラさんです。消息がつかめなくなってから3日以上も経ちますが、ブラジル側の捜索活動がなかなかスピードアップしないことから、この直訴になりました。

 要望したのは「The Guardian」、「The Washington Post」、「New York Times」、「Wall Street Journal」、「Folha de SãoPaulo」、AP通信、France Presse、Bloomberg Newsの各編集者と行方不明者の家族です。アマゾン現地からの報告でも「捜索活動の動きが鈍い」と指摘しています。

 捜索は陸軍、アマゾナス公安局、海軍が協力して行っており、捜索支援の航空機も送ったとしていますが、現地で捜索を行っている先住民連合(Univaja)は 、「これまでのところ上空を飛行した飛行機を見たことはない」と語っています。

 警察は匿名で通報された情報により、麻薬関係の人物を拘束、行方不明者との関係がないか調査を続けています。この地域は先住民の土地で、争いの絶えない地域と言われます。