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ルーラ元大統領の夫人、マリーザ・レチシアさん死去

 地元メディアによると、ルーラ元大統領の妻、マリーザ・レチシア・ルーラ・ダ・シルバさんが3日、サンパウロ市内の病院で死去しました。66歳でした。マリーザ夫人は動脈瘤破裂による脳血管障害のため1月24日から同病院に入院しており、今月2日、医師団がマリーザさんの脳血流が停止していることを発表、3日になって最終的な検査を行った後死亡を発表しました。
 マリーザ夫人はサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市出身。1974年にルーラ元大統領と再婚し、以来42年間、労働組合運動から労働者党創立、大統領就任に至る同氏の政治活動を支えてきました。脳血流の停止が発表された後、同病院にはフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ元大統領、ジルマ前大統領、労働者党政権時代の元閣僚や同党所属の政治家、テメル大統領および現政権の閣僚など多数の政界関係者がお別れに同病院を訪れました。
 ルーラ氏と家族は同夫人の臓器を移植に提供し、夫人の肝臓、腎臓、角膜が移植されました。夫人の死去を受け、テメル大統領は3日間の公式服喪を宣言しました。
 マリーザ夫人は、国営石油ペトロブラスを舞台にした汚職に関連し、資金洗浄に関わったとして起訴され、ルーラ氏とともに被告となっています。ルーラ氏は告別式の挨拶で、夫人への感謝を表すとともに、夫人の潔白を強調しました。