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ブラジルで大幅なドル高

 ブラジルのメディアによると、ドル相場は24日、3.02%上昇し、5.3024レアルで取引を終えました。ドルの1日の上昇幅は4月22日に4.04%上昇した時以来、6カ月ぶりの大幅高です。

 市場は、米連邦準備制度理事会FRB)が利上げペースを減速させる可能性があると予想しています。FRBが金融引き締めに積極的になれば世界的にドル高になる傾向があり、利上げペースが緩やかになれば、レアルなどドル以外の通貨が上昇する可能性が高まります。

 ブラジルは大統領選挙決選投票を5日後に控え、政治的緊張が高まり、大統領選挙戦の行方に注目が集まっています。株式市場もボルソナロ大統領の当落に注目が集まっています。エコノミストは「中銀は経済的・政治的に微妙な週に金利を動かすべきではない」と指摘、市場を落ち着かせるべきとしています。

 金融市場に詳しいエコノミストは「今年のインフレ予想を5.62%から5.60%に引き下げ、2022年末の経済の基本金利を年13.75%」と予想しています。