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ウクライナ危機はブラジル経済に悪影響

 ブラジルのメディア22日付によると、ウクライナ危機でブラジル経済は悪影響を受け、高金利が続き、インフレが進行し、株式市場は混乱、経済成長が鈍化すると報じています。

 ロシアのプーチン大統領ウクライナの2つの分離地域を独立国家として承認したことで、ウクライナ地域の危機をさらに煽る可能性が出てきました。危機によりブラジルの成長率が低下、投資が減少し、企業収益も低下、株式市場への影響も避けられそうにありません。

 新型コロナウイルス流行の影響から世界経済はやっと回復基調になったところですが、ウクライナ危機の勃発でブラジルのインフレ圧力は更に高まりそうです。経済の専門家は、「商品価格や金利水準は高いまま推移し、経済成長は鈍化する」と指摘しています。

 一方、ブラジルの証券市場はウクライナ危機をすでに織り込み済みで、前向きの反応をしています。特にバーレー、ペトロブラス、スザノといった輸出企業は製品の輸出が増加すると見られ、株価は上昇傾向にあります。しかし、専門家は「紛争の激化はブラジルからの投資家の撤退となり、マイナス効果が顕著になる」と話しています。