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イメージを損ねたジャーナリスト射殺事件

 ブラジルのメディアによると、ブラジルの先住民族と英国のジャーナリストがアマゾナス州で失踪から10日後に遺体で発見された事件で、ダタフォーリャ研究所が181都市、16歳以上の2,556名を対象に世論調査を実施、結果を25日の「フォーリャ・デ・サンパウロ」紙が掲載しました。

 それによると、事件は海外でブラジルのイメージを大きく損ねると答えた人が47%、少し損ねると答えた人が26%でした。そして「損ねない」と思うのが17%、「意見を言わない」が10%でした。

 また、同事件でブラジル政府は十分な捜査をしていないという人が49%、できる限りのことをしたと答えた人が27%でした。

 事件は6月5日、先住民監視団を訪ねようとしていた先住民族と英国のジャーナリストが行方不明になり、10日後に射殺体で発見されました。発見された遺体は焼かれて埋められていました。

 犯行の動機はまだ不明ですが、警察は同地域での違法な漁業活動との関連を調査しています。同地域は国内で2番目に広い先住民の土地で、麻薬取引、木材の窃盗、鉱物の盗掘など、アマゾンの典型的な紛争の舞台となっています。