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大統領弾劾の手続き開始=ペルー=

 ブラジルのメディアによると、ペルー議会は14日、ペドロ・カスティーリョ大統領弾劾手続きの開始を承認しました。同大統領は昨年就任したばかりです。この4年足らずでペルー議会は3人目の大統領弾劾手続きになります。

 カスティーリョ大統領の弾劾は12月の告発に続いて2回目です。最初は、議会が拒否しました。今回は賛成76票、反対41票で通過しました。今回の弾劾は49人の議員が要請したもので、要請者は「大統領職を全うする能力に欠ける」としています。

 野党は「大統領は周囲の腐敗に汚染されている。内陸国であるボリビアに海への出口を与えるために国民投票を行うことを宣言し、祖国への裏切りを犯した」と主張しています。

 世論調査によると、カスティーリョ大統領の不支持率は2月の69%から3ポイント低くなり66%になっています。ところが今の議会は国民に支持されていなく、不支持率が70%に達しています。

 カスティーリョ大統領は52歳で、地方の教師から大統領になりました。彼は政策に一貫性を欠き、大臣たちの失策が続き、批判が続いています。