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ペルー大統領、大統領選の前倒しを議会に提案

 ブラジルのメディアによると、ペルーのボルアルテ大統領は27日、2024年4月実施としていた大統領選を2023年12月実施に前倒しするよう議会に要請しました。もともと次回の大統領選は2026年に行うのが通常ですが、国内で吹き荒れる大統領辞任を叫ぶデモの頻発で、2024年4月に前倒しすることを議会も承認していました。今回の大統領の要請は、それをさらに前倒しするものです。

 カスティージョ大統領が議会の決定で大統領を罷免された後、副大統領だったボルアルテ氏が大統領の座につきました。ところが、カスティージョ支持の国民が道路封鎖を行うなどの抗議を続け、燃料、食料、医療品の不足が問題化してきました。ボルアルテ大統領は「投票をさらに前倒しする提案をしている」と語り、大統領選の早期実施で混乱を収束させたいとしています。

 リマ市と貧しく歴史的に疎外されてきた南部アンデス地方での抗議デモの中、政党「フエルサ・ポピュラー(人民勢力党)」(フジモリ ケイコ党首)は26日、ペルー総選挙も2024年4月から今年に前倒しすることを提案しています。