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殺人コカインは象の麻酔剤で増量=ブエノスアイレス=

 ブラジルのメディアによると、アルゼンチンのブエノスアイレスで3日に混ぜ物の多い粗悪品のコカインを使用した男性が病院に担ぎ込まれた件で、ブエノスアイレス科学警察研究所は10日までに、コカインには象を麻酔する獣医用オピオイド(麻薬性鎮痛薬)であるカルフェンタニルが混ぜられていたと発表しました。

 同研究所は「カルフェンタニルはコカインの増量のために混ぜられた物質で、効果が1万倍強い強力な鎮痛剤である」と指摘、同地ではこのコカインを使用した20人以上が死亡しています。カルフェンタニルはヘロインよりも強烈な作用があり、人が使用した場合、2㎎で致命的となる可能性が指摘されています。

 同コカインを密売したホアキン・アキノ容疑者(パラグアイ人)は4日逮捕され、国外追放処分を受けています。