ブラジルのメディア9日付によると、アルゼンチン政府は1月末、主権論争の対象となっているフォークランド諸島に向かう7機の英国軍用機がブラジルを通過したことに「驚きと懸念」を表明しました。ブラジル政府は、英国軍用機の立ち寄りを許可していました。
ブラジルの外交関係省は、「軍用機の通過許可は緊急事態、捜索救助任務、衛生的または人道的理由の場合のみに与えられる」と解説し、それに照らし合わせて許可されたとしています。
ブラジル外務省の情報筋は、「ブラジルは主権紛争におけるアルゼンチンの正当な権利を支持している」としていますが、「そうではあるが、ブラジルの重要なパートナーである英国との関係に影響を与えるものではない」と指摘しました。
これに対し在ブラジルアルゼンチン代表部は31日、公式ノートで「ブラジル政府は、フォークランド諸島またはその目的地から来る英国軍用機への通過許可は、人道的な場合にのみ行うべきだ」と不快感を表明しました。
