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南アフリカ旅行から帰国した人が陽性

 ブラジルのメディアによると、国家衛生監督庁(Anvisa)は28日、南アフリカを旅行しサンパウログアルーリョス国際空港に到着したブラジル人が新型コロナの検査で陽性であったと発表しました。この乗客が問題になっているオミクロン変異種であるかどうかは未確認です。乗客は隔離され、アドルフォ・ルッツ研究所が遺伝子配列を分析、5日以内に判明するとみられています。

 患者はエチオピア出身のの29歳のブラジル人男性で、予防接種を済ませており、病気の症状は軽いということです。ワクチン接種を受けているため自宅で検査を受け待機中です。マルセロ・ケイロガ保健大臣は「この変異種も他の病原体とケアは同じ」と述べています。Anvisaは「旅行者が国際線の最大72時間前(フライトの出発地)に実施された新型コロナの陰性PCR検査の提示を要求する」としています。

 保健省は「ブラジルでオミクロンは確認されていない」と強調し、サンパウロ州の健康監視戦略情報センターに通知しました。またエチオピア航空による、飛行機に同乗した他の乗客と乗務員の追跡と監視も行います。27日にアフリカ大陸からグアルーリョス国際空港に到着したのはこの便だけで、28日には新しいフライトは予定されていません。